診療のご案内 乳腺外来

診療科目概要

乳腺外来受診のすすめ

  • 乳房に「しこり」を触れる。
  • 腕を挙げたとき、乳房に「えくぼ」「ひきつれ」がある。
  • 乳首からの分泌(レンガ色)がある。
  • 乳首にびらんや、ただれを認める。
  • 乳房全体が赤く腫れている。
  • 乳房の皮膚に潰瘍ができて治らない。

今までなかった上記のような乳房の症状が出てきたら、まずはお気軽に乳腺外来でご相談ください。 また、人間ドックや健診などで「要精査」であった場合の精密検査も当科で行っております。
乳がんと診断される方は日本でも増えてきており、早期発見・早期治療 が、小さな手術や良好な予後につながると言われていますので、ご遠慮なく当科へご相談ください。

当科での乳腺の手術について

当科では乳がんの手術や手術適応である良性腫瘍の手術を全身麻酔で行っています。良性腫瘍は大きさが小さければ局所麻酔で行うことも可能です。

乳がんの手術は、標準的な手術(全国どこでも行っている手術)を行っています。手術の方法は乳房と腋(わき)のリンパ節をどのように手術するのかで組み立ててゆきます。

  • 乳房に関して

    一部だけ切除して温存するのか(乳房部分切除術)、全部切除するのか(乳房切除術)、ふくらみをとり戻す再建術に大きく分けられます。

  • 腋(わき)のリンパ節に関して

    腋のリンパ節を一部だけ切除するのか(センチネルリンパ節生検)、全部切除するのか(腋窩郭清)に分けられます。

みなさまご自身のご希望やお考えをお聞かせください。医学的に適した治療の方法を提案して参ります。みなさまにとっての最善な方法を一緒に考えてゆきましょう。

乳腺外科は金曜日の午前中(10時~13時)に診療を行っています。
まずはお電話で当科の受診予約のお問合せをお願いいたします。

診療内容

マンモグラフイにより早期発見できた2症例を提示します。
まず、1例目のマンモグラフイです。

MLO

右乳腺左乳腺

CC

右乳腺左乳腺

左の乳腺に10mmの腫瘤を認めます。

次に左の乳腺MRIです。

MRIだと更にはっきり確認できます。

触診でははっきりせずエコーで腫瘤を確認しながら組織の一部を針生検し乳癌と診断しています。
早期であったため乳房温存術が可能でした。

2例目のマンモグラフィです。

MLO

右乳腺左乳腺

CC

右乳腺左乳腺

右の乳腺に8mmの腫瘤を認めます。

次に右乳腺MRIです。

MRIだと更にはっきり確認できます。

触診でははっきりせずエコーで腫瘤を確認しながら組織の一部を針生検し乳癌と診断しています。
早期であったため乳房温存術が可能でした。
これらの症例のように触診ではわからない小さい癌のうちに診断可能です。
2症例目は2年前のマンモグラフィには写っていませんでした。最低でも2年に一回 マンモグラフィを撮ることをお勧めします。
また、MRIは精度が高いのですが、現時点では時間がかかるため全員に行われるわけではありません。マンモグラフィで癌が疑われる方に行っています。 画像診断がついたら、エコーガイド下で針生検を行い、確定診断し手術となります。

診療時間

乳 腺